【意味・成り立ち】「真」はスプーンと容器をあらわした漢字!【小学生】

f:id:nao-yamamoto:20200214091606p:plain

シン・ま・まこと
10画 / 目部 / 会意
①まこと。うそや欠けがない。
②まことに。ほんとうの。じつに。
③本物やまったくをあらわす接頭辞。
④楷書のこと。「真書」

 

ここでは「真」の成り立ちと意味について見ていくよ。

部首「目」なんだ?

 

 

物事の容器に、真実を満たしましょう 

「真」はもとの漢字を「眞」と書きます。いま使われている形は、わかりやすく、簡略して直されたものです。そして「眞」は「さじ」と「かなえ」という2つの字から成り立っています。

「匕」は、いわゆるスプーンを描いた図形。これ一文字で「さじ」と読むほか、いまでも「さじ」の字に使用されていて、こちらもスプーンをあらわしています。

かなえ」とは、金属製の容器のことです。3本の長い脚と、2つの持ち手があるのが特徴的で、古来より鍋やお釜として用いられました。また、お祭りにも持ち出されており、とても使用する機会が多い道具だったようです。


f:id:nao-yamamoto:20200214091744j:plain

これら2つの漢字を組み合わせた「眞」は、スプーンで、容器に食物を満たしている様子を表現しています。この字に《まこと》や《ほんとうの》などの意味があるのは、容器に食物が満ちるように、物事に真実が満ちていることをあらわしているためです。すなわち、容器を物事に、食物を真実に見立てているのです。

これを受け、日本では「真」を《本物》や《まったく》の意味で使用することがあります。まったく(完全に)似ていることである「真似」、あるいは本物の名前である「真名」「真紅」などがその例。《まこと》の意味に似ていますが、日本独自の用法となっています。

《まこと》などの意味を使用した例

「真摯」嘘偽りなくひたむきなこと。
「真髄」物事の本当のところ。本質。
「真面目」嘘がなく実直なこと。

近い意味の漢字

「実」製作中
「誠」製作中

 

 

「真」の部首は「目」

f:id:nao-yamamoto:20200214092246p:plain

「真」の部首は「目」。「目」は目や視力をあらわす部首です。「真」の中間にあるのは厳密には「目」ではありませんが、形が全く同じなため、この部首に含まれています。

 

参考資料

etc.

当ブログに記載されている内容は、辞書や文献、資料などに遵守し学術的な配慮を十分にしているものですが、万が一誤りがあった場合は早急にご連絡ください。 確認を取ったうえで速やかに訂正させていただきます。 宜しくお願い致します。